不登校の時にゲーム依存になる理由は?禁止してはいけない理由も解説

「不登校に悩む子どもがゲーム依存になっている」

「ゲーム依存している子どもに、どのように対処すればよいのかわからない」

「ゲームを禁止してもよいのだろうか」

などの悩みを抱える方はいませんか?

不登校の悩みを抱える子どもの中で、ゲームに依存してしまう子どもも多くいます。ゲームに依存している場合、「ゲームをやめてほしい」と考える親御さんも多いですよね。

本記事では、不登校の時にゲームに依存する理由、不登校でゲーム依存になってしまった子どもへの対応を解説します。

不登校のお子さんのゲーム依存に悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

不登校の時にゲームに依存する理由

はじめに、不登校の時にゲームに依存する3つの理由を解説します。

罪悪感から逃れるため

不登校の時にゲームに依存する理由としてまずあげられるものは、罪悪感から逃れるためといった理由です。

不登校に悩む場合、「学校に行きたいけれど通えない。」「今日は行こうと考えていたのに行けなかった。」などと悩んでいるケースが多いです。

ゲームをしている間は、日常の嫌なことや悩みを忘れて没頭できます。

罪悪感から逃れるためにゲームにのめり込んでしまうことがあるのです。

ゲーム内でのコミュニティが楽しいから

不登校でゲーム依存になってしまう理由として、ゲーム内でのコミュニティが楽しいからという理由もあげられます。

少し前までは、ゲームはオフラインでおこなうものが多く、自分ひとりで進めていくゲームが主流でした。

しかし、インターネットの発達とともに、現代ではオンラインゲームが流行しています。

オンライン上でグループを作り、一緒にゲームをすることも多いです。特にスマートフォンのゲームの場合、ゲーム内に通話機能が搭載されており、簡単にコミュニケーションが取れるものもあります。

不登校の場合、外での人間関係が希薄になるケースも多いですよね。

ゲーム内でコミュニティがあり人との関わりを持てるオンラインゲームに、のめり込みすぎてしまうことがあります。

暇つぶしのため

暇つぶしのためにゲームをしていて、依存してしまうケースもあります。

学校に行かずほとんどの時間を家で過ごしている場合、やることが無くなってしまうことがあります。

ゲーム以外の趣味があったり、一人で勉強を進めたりするなどして時間を潰す場合、ゲームに依存してしまうことは少ないです。

しかし、趣味がなかったり他にやることが無かったりする場合、時間を持て余してしまいゲーム依存になることがあります。

不登校でゲーム依存になってしまった子どもへの対応は?

不登校でゲーム依存してしまう理由はいくつかありますが、親としてはゲーム依存にはなってほしくないと考える方も多いですよね。

つぎに、不登校でゲーム依存になってしまった子どもへの対応を3つ紹介します。

ゆっくり様子をみる

まずはゆっくり様子をみるようにしましょう。

「ゲーム依存を早く治してほしい」と思う気持ちも分かりますが、少しずつ改善することが重要です。

ゲームを取り上げてしまうと、心の拠り所がなくなってしまい、精神的に不安定になることがあります。さらに、家族への信頼が薄れる原因にもなってしまいます。

いきなりゲームを取り上げたり、厳しい時間制限などのルールを課したりすると、良い結果は望めません。

ゆっくり直していく必要があることを念頭においてください。

ゲーム以外の趣味を見つける

ゲーム以外の趣味をみつけることは、ゲーム依存の解決にも有効です。

不登校でゲーム依存になってしまう理由として、「ゲーム内のコミュニティが楽しいから」、「時間を持て余してしまっているから」といった理由があります。

しかし、ゲーム以外の趣味を見つけられたら、他の方法で時間をつぶせます。さらに、趣味によっては人間関係を築くことができるものもあります。

ゲーム以外の趣味を見つけられるよう働きかけるようにしてみてください。

専門機関に相談する

寝る時間以外は常にゲームをしているなど、ゲーム依存があまりにもひどい場合、専門機関への相談も視野に入れてください。

ゲーム依存症は精神疾患としても認定されています。

場合によっては、心療内科等を受診するもしくは、専門機関へ相談に行くことも検討してみてください。

【注意点】ゲームを禁止するのは避ける

不登校でゲーム依存に悩む場合、「早くゲームをやめてほしい」とゲームを禁止してしまうことがあります。

しかし、ゲームを禁止することでは、ゲーム依存が解決されないことが多いです。ゲーム内のコミュニティなどが心の安定を保っているケースもあります。

いきなりゲームを禁止されると、心の拠り所が無くなり精神状態が不安定になる恐れがあります。

ゲーム依存を直すには時間がかかります。いきなり禁止するのではなく、じっくり時間をかけて向き合っていきましょう

まとめ

本記事では、不登校の時にゲームに依存する理由と、不登校でゲーム依存になってしまった子どもへの対応を解説しました

不登校に悩む場合、罪悪感から逃れられることや、ゲーム内のコミュニティに安心感を持てることなどから、ゲーム依存になってしまうケースがあります。

ゲーム依存を直すことには時間がかかります。場合によっては専門機関の受診も検討しながら、長期的に問題解決に取り組むようにしましょう。

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投稿者プロフィール

サキ
4年制大学の心理学科を卒業/大学では不登校に関する講義も受講/心理学的な視点をもとに、不登校の問題解決へのアプローチ方法を考えます。

引きこもり系運動のすすめ:山登りプロジェクト

不登校であったり、休みがちで、なかなか出かける機会がない、きっかけやタイミングがない、という小中高生のための山登りプロジェクトです。学校という機会がないと、なかなか運動する機会がないのが実情だと思います。運動する機会を作ることで、生活習慣を整えたり、気力が生まれるきっかけとなったらと思っています。また、心の悩みは人間関係から生まれてきます。集団で山登りをしますが、黙々と登っていただいてもかまいません。自然の中に身をおくことで、これまでと違った見方が生まれたらと思っています。