不登校で昼夜逆転した場合の対処法は?原因もあわせて解説

「不登校になった子どもが昼夜逆転していて、どう対応すればいいのかわからない」

「昼夜逆転を改善してほしい」

不登校の子どもが昼夜逆転しており、上記のような悩みをもつ方はいませんか?

不登校の場合、昼夜逆転に悩む子どもや親御さんは多くいます。親の立場からすると、「どのように対処すればいいのわからない」と悩むことも多いですよね。

本記事では、不登校の子どもが昼夜逆転に悩む理由、保護者の適切な対応方法を紹介します。

「不登校の子どもが昼夜逆転しており、適切な対応が分からない」とお困りの方は、本記事をぜひ参考にしてくださいね。

不登校の子どもは昼夜逆転に悩むことが多い

不登校の子どもは昼夜逆転に悩むケースが多くあります

学校に通う場合、朝起きて登校時間に間に合わせる必要があるので、生活リズムの基盤になります。

学校に通う場合、週5日は朝の6時~7時には起きて学校に行く準備をする必要がありますよね。学校では体育をしたり、友達と遊んだりなどして体力を使う場面も多いので、夜きちんと寝られるようになることが多いです。

長期休暇の際に生活リズムが崩れてしまうという子どもは多くいますが、学校が始まるとともに生活リズムは元に戻っていきます。

不登校に悩む場合、ほとんどの場合、生活リズムの基盤となるものがありません。何時に起きても生活にそれほど支障をきたさないので、昼夜逆転生活が長期化してしまう子どもが多くいるのです。

不登校で昼夜逆転する3つの理由

つぎに、不登校で昼夜逆転する理由を解説します。

不登校で昼夜逆転してしまう理由は主に3つあります。

不安で夜寝られないから

不登校で昼夜逆転してしまう理由としてまずあげられるのが、不安で夜寝られないからといった理由です。

夜さまざまな不安が頭によぎってしまい、寝られなくなった経験はありませんか。

特に不登校で悩む子どもは、不安感を強く感じている子が多いです。「学校に行きたいけれど行けない」「将来が不安」「この先のことが不安」など、多くの悩みを抱えています。

学校に行かなければいけないと考えている場合、翌日の登校が不安で寝られないといったケースもよくあります。

不登校に関するさまざまな悩みを夜考えてしまい、不安から寝られなくなることが多いのです。

生活リズムを自己管理で整えるのが大変だから

不登校で昼夜逆転する理由として、生活リズムを自己管理で整えるのが大変だからといった理由もあげられます。

学校に通う場合、遅刻しないように朝早い時間に起きる必要があるので、生活リズムが自然と整います。

学校に行かない場合、何時に起きたとしても困ることはあまりありません。不登校の場合、自己管理で生活リズムを整える必要があるのです。

しかし、自分ひとりで生活リズムを整えることは、子どもには難しい場合が多いです。

不登校の場合、生活リズムを自己管理で整える必要があるので、昼夜逆転になってしまうことがあるのです。

心身の不調や病気

不登校で昼夜逆転に悩む理由として、心身の不調や病気といった理由もあげられます。

例えば「起立性調整障害」「うつ病」などの病気に悩む場合、昼夜逆転に悩むことがあります。

病気に関しては、本人も気付いていないことも多いです。「体の調子がおかしい」、「気分の落ち込みが激しい」といった場合、医療機関を受診する必要もでてきます。

保護者が不登校の子どもの昼夜逆転を改善するには?

最後に、保護者が不登校の子どもの昼夜逆転を改善する方法を紹介します。

昼夜逆転は仕方ないものと受け入れる

まず大前提として、昼夜逆転はある程度は仕方ないと受け入れるようにしてください。

寝たくても寝られない場合もあるので、「早く寝なさい」などと声掛けするとプレッシャーに感じてしまいます。

不登校の際、昼夜逆転になるのは正常な反応だと指摘する児童精神科医の方もいます。※1

保護者としては、きちんと生活リズムを整えてほしいと思う場合もあると思いますが、あまり厳しくしすぎると逆効果になってしまいます。保護者自身も、疲弊してしまう原因になります。

精神的な問題も関係しているため、「昼夜逆転はある程度は仕方ない」と寛容に受け入れることが大切です。

(※1参考:https://futoko.publishers.fm/article/26096/)

日中の活動を支える

日中活動するようになれば、夜寝られるようになることも多いです。おすすめなのはスポーツや運動などの、体を動かす活動です。

子どもがやりたいことなどあればサポートしてあげるようにしましょう。

専門家の力を借りる

「どうしても昼夜逆転が治せない」、「昼夜逆転に長年困っている」などの場合、専門家の力を借りることも検討しましょう。

昼夜逆転の理由として、起立性調整障害などの病気が関係している場合もあります。

心理カウンセラーや、学校のスクールカウンセラーに相談するなどしてみましょう。

まとめ | 不登校の昼夜逆転の改善は焦りすぎないことも大切

本記事では、不登校の子どもが昼夜逆転に悩む理由と、保護者の適切な対応方法を紹介しました。

不登校に悩む子どもは、生活リズムを支える基盤がないこと、不安を抱えていることなどから、夜寝られなくなり昼夜逆転するケースが多いです。

本人も寝られなくて困っている場合が多いので、不登校での昼夜逆転はある程度寛容になることも大切です。

どうしても困っている場合は専門家に頼るなどして適切な対応を心がけましょう。

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投稿者プロフィール

サキ
4年制大学の心理学科を卒業/大学では不登校に関する講義も受講/心理学的な視点をもとに、不登校の問題解決へのアプローチ方法を考えます。

引きこもり系運動のすすめ:山登りプロジェクト

不登校であったり、休みがちで、なかなか出かける機会がない、きっかけやタイミングがない、という小中高生のための山登りプロジェクトです。学校という機会がないと、なかなか運動する機会がないのが実情だと思います。運動する機会を作ることで、生活習慣を整えたり、気力が生まれるきっかけとなったらと思っています。また、心の悩みは人間関係から生まれてきます。集団で山登りをしますが、黙々と登っていただいてもかまいません。自然の中に身をおくことで、これまでと違った見方が生まれたらと思っています。