引きこもり系運動のすすめ:山登りプロジェクト

不登校であったり、休みがちで、なかなか出かける機会がない、きっかけやタイミングがない、という小中高生のための山登りプロジェクトです。学校という機会がないと、なかなか運動する機会がないのが実情だと思います。運動する機会を作ることで、生活習慣を整えたり、気力が生まれるきっかけとなったらと思っています。また、心の悩みは人間関係から生まれてきます。集団で山登りをしますが、黙々と登っていただいてもかまいません。自然の中に身をおくことで、これまでと違った見方が生まれたらと思っています。

比べられ、傷ついた体験

私自身は不登校になった経験はありませんが、幼少期からの経験からいま現在でも人間関係に悩む部分があります。きっといま不登校で悩んでいるみなさんも似たような体験をしているのではないかな、と感じています。


私は幼少期から、他人と比較されることが常であったので、他人に対して劣等感を感じたり、また極端に優越感を感じたりしてきました。
私が通っていた学校は、世間的にひじょうに評価の高く、名の通った学校でした。

周囲にはとても優秀な生徒さんが多くいらっしゃいました。子供時代は、運動か勉強ができたり、容姿が端麗であれば、そのクラスの中で優位に立つことができます。しかし私は、運動も勉強も大してできず、メガネをかけ、走れば遅いし、勉強の成績も悪いし、というかたちで、クラスの中で優位に立てることがなかったため、挫折感を強く感じていました。

一方、その学校から一歩外に出ると、世間的にはとても名高い学校なので、「あの学校に通っているのね」「立派ね」と評価され、プライドと根拠のない自信だけが育っていきました。

そんななかで過ごしていたので、劣等感と優越感の両方のストレスを抱いていましたが、私自身がそのストレスに鈍感であったことと、当時は世間体もあり、ちゃんとしなければならないという一心で不登校にはならずに学校には通っていましたが、少し違っていたら不登校になっていたと思います。

体験を経ていま

そのような体験をきちんと向き合うことなくやり過ごしてきたので、人間関係の課題が今になって生じてきています。


自分はダメだ、できない人間だ、そして、きちんとした、できる人間でありたい、かっこよくありたい、そして人に対して優位に立ちたいという想いを強く持ったまま大人になってしまいました。

その結果、人との人間関係を築く際に、無意識のうちに間違いを指摘したり、優位に立とうとするので、周囲を怒らせてしまったり、かっこつけて強がってしまうことで弱みを見せられずに自分がどんどん困る状況に陥ったりして、人間関係が壊れていく事態が起きています。

ですので、もし今不登校で悩んでいる方がいて「なんで自分だけ」と挫折感を感じて悩んでいる方がいるとしたら、その悩みはあなただけではない、ということ、そして、今不登校になっていて、その悩みと向き合っていることは決して無駄にはならないから大丈夫ですし、むしろ今その悩みや挫折感を無意識に閉じ込めずに向き合っていることは何十年後に必ず良い方向に向かわせている、ということをお伝えしたいと思います。

自然の中にいる時間を

もしあなたがストレスを感じているとしたら、今は少し休む期間なのかもしれません。


人の悩みの99%は人間関係から生じていると言われています。もし休む期間なのだとしたら、人間とは異なるものと関係性を作るのが良いでしょう。
私自身の例を出すと、私は自分の頭の中で人との関係を「優劣」で捉えるようにくせがついていました。ですので、どのような人との関係性においても、そのくせが発動してしまいます。

だとしたら、人間とは違うものと触れ合う時間を作ることで、少し休めることができると思います。

運動の効果

また、運動をすることで、気力も整ってきますし、生活習慣も整ってきます。


運動をすることで、うつやストレスにもよい効果があることは近年学術的にも証明されてきていますし、日光の光も心に良い影響があると言われています。

運動前後の精神的変化とストレス応答物質の関連

うつ・不安にかかわる脳内神経活動と運動による抗うつ・抗不安効果

運動トレーニングが心身の健康へ及ぼす影響

しかし、不登校になると、部活だけ参加するというわけにもいかないので、外出もせずになかなか運動する機会がなくなっていく場合もあると思います。習い事に通っていたとしても、集団で行う場合は、そこでの人間関係や、不登校であるということを引け目に感じてしまい、習い事への外出がおっくうになってしまうこともあるかもしれません。

引きこもり系運動としての「山登り」

そこで、おすすめしたいのが山登りです。


集団で山登りをしますが、特に交流を強要はしません。ですので、一人で黙々と登っていただいても大丈夫です。

特に本プロジェクトでは、最初の集合時にシリコンのリストバンドをお渡しします。一人で歩きたいときには、そのリストバンドを右手につけていただけたら、必要な時以外は関わりません。(もちろん行動は一緒にしていただきます)

ですので、参加された方が、自分の距離感で参加できることを大切にしています。もちろん、話したい人は話しかけていただいて大丈夫です。

ごく簡単な山に登ります

山登りといっても、都心近郊のごく簡単な山に登ります。登山靴であったほうがよいですが、スニーカーでも登れるような山です。


もちろんそれぞれの参加者には十分に注意して登っていただきますが、危険の少ない、普段あまり運動をしていない方でも無理のないような山・ルートを選んで登ります。

開催概要

日時:毎月第2日曜日 午前10時高尾山口駅集合、14時30分高尾山口駅解散(予定)

定員:10名(最少催行人数2名)

持ち物・装備:運動靴(登山用の物が望ましいですがスニーカーでも問題ありません) 雨具(透湿性のあるセパレートタイプのもの) 帽子 手袋、登山に適した服装(長袖 長ズボン 防寒着等) リュックサック 水筒(ペットボトル飲料で
も可)ファストエイドセット(個人用でバンソウコウ・虫さされ薬など) 行動食(登山中に食べられるアメやビスケットなど) タオル 筆記用具 着替え 保険証(写しでも可) 常備薬等各自必要なもの タオル

申込方法・受付期間:下記フォームより、開催日の5日前までにお申し込みください。

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    引きこもり系運動のすすめ:山登りプロジェクト

    不登校であったり、休みがちで、なかなか出かける機会がない、きっかけやタイミングがない、という小中高生のための山登りプロジェクトです。学校という機会がないと、なかなか運動する機会がないのが実情だと思います。運動する機会を作ることで、生活習慣を整えたり、気力が生まれるきっかけとなったらと思っています。また、心の悩みは人間関係から生まれてきます。集団で山登りをしますが、黙々と登っていただいてもかまいません。自然の中に身をおくことで、これまでと違った見方が生まれたらと思っています。