ゲームが好きならプログラミングを検討!不登校の進学

文部科学省が平成29年度に行った調査によると、「不登校の小学生35,032人」「不登校の中学生108,999人」「不登校の高校生49,643人」となっています。

不登校が飛躍的に増えるのは中学生ですが、小学生や高校生で不登校になる子どももいます。不登校の子どもをもつ保護者にとって大きな悩みの種になるのは、子どもの進学・就職でしょう。

今回は、不登校の子どもの進学・就職にオススメのプログラミングについてご紹介します。

なにが原因?不登校になる原因は十人十色

不登校になる主な原因としては、「イジメなどの対人関係トラブル」「学業不振」「進路に対する不安」「母親と離れることに対する不安」「校則をめぐるトラブル」などがあります。

神経を擦り減らす「クラス制度」や、暗記偏重の「詰め込み教育」も、不登校の原因としてあげられます。

不登校になる原因はさまざまですが、いずれにしても学校に行くことを「耐えがたいほど苦痛」と感じて不登校になっています。子どもが伸び伸びと能力を伸ばせるよう、学校制度の改革が求められています。

不登校になる子どもの多さからも、日本の学校制度に問題があるのは明らかでしょう。とはいえ、すぐさま理想的な学校制度に変わることは期待できません。そのため、不登校の子どもの能力を無理なく伸ばす方法を探す必要があります。

ゲームばっかりするならプログラミングを検討!

近年、通信高校が増えています。学校制度が合わない子どもに登校を強いるより、興味のある分野を学べる通信高校へ進学させたほうが良い場合もあります。

たとえば、不登校の子どもはパソコンやスマホに触れる時間が多くなりがちです。保護者としては、「遊んでないで勉強してほしい」と腹立たしく思うかもしれませんね。

しかし、不登校の子どもがプログラミングに興味をもったことをきっかけに、進学・就職につながった例は多くあります。子どもが1日中ネットサーフィンやゲームをしているのであれば、プログラミングを学べる通信高校への進学をすすめてみてください。

私の不登校体験からすると、「通学しないで好きなことを学べるし、高校卒業の学歴も得られる」という感じで伝えると良いと思います。不登校から大学進学・就職した先輩の体験談も伝えると、将来のイメージが湧くので良いでしょう。

不登校の子どもは、1人で黙々と作業するのが苦にならないタイプも多いので、プログラミングの仕事に適性がある子どもも多いと考えられます。

小学校から不登校の子どもが慶應義塾大学に進学!

好きなことは自主的に取りくむようになるので、進学・就職につながりやすくなります。

一例をご紹介すると、集団授業に馴染めず小学校3年生で不登校になった大野智葵さんは、パソコンが好きで地元のプログラミング教室に通っていました。

通信高校「コードアカデミー高校」に進学した大野さんは、プログラミングの専門知識をもつ仲間に刺激を受け、本格的にプログラミングを勉強するため慶應義塾大学に進学しました。

また、学校の窮屈な雰囲気と詰め込み教育に嫌気がさして中学校1年生から不登校になった吉開拓人さんは、1年間ずっとゲームをしていました。父親の「そんなにゲームするなら自分で作ってみれば?」という言葉をきっかけにプログラミングの勉強を始め、通信高校「コードアカデミー高校」に進学しました。

吉開さんは、現役高校生エンジニアとしてIT企業「株式会社ウィンクル」で働くかたわら受験勉強にも取りくみ、慶應義塾大学に進学しました。

大野智葵さんの体験談

https://withnews.jp/article/f0181105000qq000000000000000G00110101qq000018208A

吉開拓人さんの体験談

https://woman.excite.co.jp/article/child/rid_Hnavi_35025572/

https://h-navi.jp/column/article/35026360

不登校の子どもの自己肯定感を高めるのがカギ!

不登校の子どもは、登校できない自分を責めたり、両親への引け目から部屋に閉じこもったりしがちです。

学校教育に嫌悪感を抱く子どもに登校を強いると、事態が悪化しかねません。追いこまれた子どもが自暴自棄になって家庭内暴力に走ったり、完全に引きこもりになったりする危険性があります。

事態を好転させるためには、子どもの興味がある分野を特定して、それを応援してあげるのがカギです。たとえばゲーム好きな不登校の小学生に父親がプログラミング学習をすすめたところ、ゲームを作る楽しさを知り自己肯定感も高まった、という事例があります。

また、小学校6年生から不登校になった若山拓実さんは、機械に興味がありました。子どもの興味を伸ばそうと考えた母親のすすめで「LITALICOワンダー」に行ったところ、ロボット製作に熱中するようになりました。

1人では外出できなかった若山さんですが、1人でLITALICOワンダーまで行けるようになりました。また、スタッフと交流するなかで、失敗を恐れず挑戦できるようにもなりました。若山さんは現在、機械全般について学べる高校への進学を目指しています。

まとめ

以上、不登校の子どもの進学・就職にオススメのプログラミングについてご紹介しました。

不登校の子どもは日本の学校教育が合わないというだけで、登校している子どもに比べて能力が低いというわけではありません。

現役高校生エンジニアとして活躍した吉開拓人さんのように、興味のある分野を特定して能力を伸ばすことができれば、社会で活躍することができます。

通信制高校には多彩なコースがあるので、子どもが通学したくない場合や、全日制に希望するコースがない場合は、ぜひ通信高校を検討してみてください。

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投稿者プロフィール

ryokuha
中学時代、いじめに遭うのを防ぐため必要以上に気を遣い、窒息しそうな毎日を送る。
普通高校に進学するも、我慢の限界がきて2年生のときNHK学園に転校。高校卒業後は私立大学に進学。
大学卒業後、図書司書や塾講師などを経験するなかで、子供を勉強嫌いにする日本の教育に改めて疑問を持つようになる。
現在、フィンランド教育やシュタイナー教育、七田式教育など、子供の才能を伸ばす教育を調べている。

引きこもり系運動のすすめ:山登りプロジェクト

不登校であったり、休みがちで、なかなか出かける機会がない、きっかけやタイミングがない、という小中高生のための山登りプロジェクトです。学校という機会がないと、なかなか運動する機会がないのが実情だと思います。運動する機会を作ることで、生活習慣を整えたり、気力が生まれるきっかけとなったらと思っています。また、心の悩みは人間関係から生まれてきます。集団で山登りをしますが、黙々と登っていただいてもかまいません。自然の中に身をおくことで、これまでと違った見方が生まれたらと思っています。

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